オベ蔵君登山記(その2)

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南アルプス鳳凰三山登山(仮)についてのログ。
(仮)については色々訳があります。

登山する前のプロローグから思い出深かったのもあり、まだ登山口にすら話が進んでいません。
怖かったこと、楽しかったことなど心に深く残っている部分に注点を置き綴って行きます。
気長に読み進めていただけたらと思います。
※画像は記事内容の時間で撮影していない場合、今旅でのお気に入りショットを貼っています。



土砂降りの雨が降り注ぐ。
深夜のコインランドリーは入り口が屋根になっており、自動ドア式だ。

そこにバイクを停め雨が止むのを待つ。
私自身、雨が怖い訳ではない。
実は以前にも一度鳳凰に挑戦したことがあった。
しかし家から片道200km強ある道のりを走っているうちに霧雨に遭い、
河口湖を抜けた先から寒さで体力が奪われてしまった。
結果登山口に行き着くも体力切れ、断念した記憶がある。
(その日は長野と群馬行脚ツーに急遽変更しましたが)

霧雨ですらダウン。ということはこの雨をまともに受けたら致命的。しかもまだ山中湖すら抜けていない。
それをリスクと捉えるならここは待機することが望ましいと思ったというのが理由。
雨を考慮しない寒さに対しては準備万端である。(ダウンジャケットも持っているくらい)
暫く様子を見るも止む気配は一向になかった。

仕方がないのでコインランドリー内で時間を潰すことにした。

雨で少し濡れたからか、建物の中は少し肌寒いくらいエアコンが効いていた。
誰もいない静かな一室は、数台のドラム式洗濯機が動いていた。

建物は一部屋しかなく、トイレもない。あるのは関係者以外立ち入り禁止と書かれた、
恐らく従業員室と思われる部屋だけだった。
また監視カメラらしきものもあり部屋の左右に一つずつ。
テーブルが3つ、左、中央、右にあった。

私は入って左手前の、木製3人掛けのベンチに腰掛け、荷物を中央のテーブルに置き携帯を見ていた。
しかし、静かな部屋に不規則に起動する洗濯機が気になって仕方なく、それの様子を見ながらといった状況だった。

その後暫くしても雨は止む気配がなかった。
夜寝ていなかった事もあり、少し寒いが睡魔に襲われる。
私はここで仮眠を取ることにした。






目をつむり数分が経過した頃だろうか、
部屋の電気が突然切れた。

暗闇の中、私は目を覚ますことになる。
洗濯機が数台動いている音だけが響く。

部屋の隅の様子は分からない、
赤い消化器のランプが部屋を僅かに照らすだけだった。
持っていた携帯のフラッシュ機能を使い、あたりを撮影してみた。





おかしいところは何もなかった。

フラッシュ機能を使いながら、辺りを歩いてみた。





他におかしいところは何もなかった。




途中、全ての洗濯機が停止した。


特に何もなかったのでもとの場所に戻り、
同じベンチの同じ位置で、もう一度目をつむった。




それから少ししたときだった。
















カタッ。



何か物音がした。
慌てて目を開けるが少し目が霞んでいてよく見えない。




カタッ。




確かに部屋の右側から何かの音がする。




さっき確認したときはそんな音がするようなものはなかったはず。






依然として音が、断続的に鳴る。




カタッ。





だんだんと気味が悪くなり、私の脳は退路を確保する事を考えた。
荷物を抱えて出口に向かう。

自動ドアはまだ動いているようだった。


一度外に出る。
道には街頭がポツリポツリと灯っているだけだった。

ふぅっと一息。
安堵した私は胸を撫で下ろし振り返え、
もう一度建物に入ろうとしたその時。






自動ドアが開かない!



さっきまで開いたのに突然動かなくなった。
ビックリして辺りを見渡すと、扉の右下に表記があった。





閉店時間が余裕で過ぎていた。


どうやら閉店時間を過ぎると消灯して、
客を追い出すシステムになっていたのだ。

ある意味危なかった。
もし建物内に荷物を置きっぱなしにしていたら面倒ごとになっていた。



ある意味、恐怖だった。
しかし、あの「カタッ。」という音の正体は未だに分からない。
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by MegKichi | 2013-09-12 23:55 | 登山
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